2020年6月追補収載品 ジェネリック医薬品公開第一弾
まずは新型コロナ禍において、各メーカーの皆様には弊社職員からの情報提供の呼びかけに快くお答えしていただき、誠にありがとうございました。
今年も追補の季節がやってまいりましたが、今回は最多となる9製剤の資料作成&公開となったため、合計13名の職員を動員しての取り組みとなりました。作成中は阿鼻叫喚の声が各所から漏れ聞こえておりましたが、無事に公開までこぎつけられましたので、ひとまず一安心と言ったところでございます。
さて今回の公開第一弾は、メトホルミン塩酸塩錠(先発品:メトグルコ錠)、エゼチミブ製剤(先発品:ゼチーア錠)、ガランタミンOD錠(先発品:レミニールOD錠)のラインナップとなります。
【メトホルミン塩酸塩錠(先発品:メトグルコ錠)】皆さんご存知の通り、2020年4月の下旬に一部のメーカーにおいて自主回収となる問題が起きましたが、当薬局においては原則として、メーカーの不備による諸問題に関しては選定要素に入れておりません。あくまでも平時における客観的な視点からの、製剤そのものの選定をスタンスとしておりますことをご案内いたします。あくまでも「参考資料」としてご活用していただければと考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
【エゼチミブ製剤(先発品:ゼチーア錠)】「小腸コレステロールトランスポーター阻害剤」という、唯一の作用機序として発売されているゼチーア錠のジェネリック医薬品が発売されることとなりました。近年ではHMG-CoA還元酵素阻害剤(アトルバスタチン・ロスバスタチン)との配合剤が先発品として発売されましたが、今後は、同様な配合剤もジェネリック医薬品として発売されるかもしれません。
【ガランタミンOD錠(先発品:レミニールOD錠)】AChE阻害作用とAPL作用の2つの作用により、コリン機能を賦活化し認知症症状の進行を抑制する、軽度から中等度のアルツハイマー型認知症の患者様に使用される薬剤となります。同系統の薬剤としてはドネペジルに次ぐジェネリック医薬品となり、長期に渡って継続服用する薬剤であることから、医療費削減の観点からも待ち望まれていました。
皆様のお役に立てれば幸いです。
※次回公開予定日は、6月22日(月)となっております。
ジェネリック医薬品比較資料・6月19日(金)掲載:
No.61.エゼミチブ製剤 new
No.62.ガランタミンOD錠 new
No.30.メトホルミン製剤・改訂第2版